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博多の街に屋台は数あれど、沖縄屋台は珍しいのだ。 博多と言えば屋台、屋台と言えば博多と今や全国的にも有名になった博多の屋台。200軒を越える屋台が繁華街にひしめき合ってる様は、この街がアジアの血が濃い事を物語っている。もちろん日本全国それなりの街には屋台はあるが、博多の屋台が独特なのはその間口の広さ。ガード下のひっそりと赤提灯下げた屋台で呑んだくれたオヤジが、ポン酒のコップ酒を片手に大将に絡んでるなどという『はぐれ刑事純情派』のような情景とは趣が違う。だいたいどの屋台でも若い女性客が多いし、コンビニの前で地べたに座り込んでるようなニットキャッパーも喚声を上げながら盃を重ねている。料理だってお約束のラーメン、おでん、焼鳥、天ぷら、餃子はもちろんの事、うどん、ちゃんこ鍋、中華料理、メキシカン、イタリアン、フレンチ、バーまで何でもござれのバラエティさ。そしてここ、今泉にある『ちょうちん』も一風変わった屋台。沖縄出身の大将チョウさんが曳く屋台で、当然のごとく沖縄料理が名物だ。オレが知る限り他には呉服町ランプ下に『元六』という屋台が一軒あるだけ。沖縄ファンのオレとしては、もっともっと沖縄屋台が増えて欲しいんだけどね。 |
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沖縄料理はゴーヤチャンプルーだけじゃないんだぜ! 博多屋台系のアテもあるにはあるが、せっかくならば沖縄料理を食したい。誰もが知ってるゴーヤチャンプルーはもちろんの事、沖縄のお好み焼きヒラヤーチー(どちらかと言うとチヂミに似ている)や、沖縄の角煮ラフテー(料理酒は泡盛を使うのがポイント)、豚の耳を茹でたミミガーや沖縄餃子(これはたぶんここのオリジナルだと思う)など本当に安くて美味いアテが揃っている。そうそう、ジャンクだがオレがとっても大好きなポーク玉子(そのままじゃとても食えない缶詰のランチョンミートをソテーしてスクランブルエッグを添えたもの)つうものもある。どうです。美味しそうでしょう。美味しいんです。間違いないです。雰囲気にこだわる人にはもちろんオリオンビールもあるし、泡盛だって当然ある。最近博多にも沖縄風居酒屋が増えてきたが、中にはソトヅラだけ真似たような店もあるのは事実。ここは沖縄人が作る正真正銘の沖縄料理だから外す事はまず無いよ。そして安い。 |
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火の玉大将チョウさん。伝説の屋台の所以はなぜ? そう、ここはオレらの間では「伝説の屋台」と呼ばれている。何故か?それはいつ開いてるのかまったくもって不明なのだ。人通りも無い土砂降りの中で開けてるかと思えば、天候の良い金曜土曜といったウィークエンドに閉まってたりする。普通の屋台は6時半頃から開いてるのだが、9時に行っても準備中だったりする。オレも夜中に何度ここの前で呆然と立ちつくした事か。店の名誉の為に行っておくけどチョウさんの弁によれば、この頃は心を入れ直して頑張って毎日開けてるそうだ。実際最近は振られる事は無くなってきたが。ただしたとえ開いていても安心してはいけない。「火の玉」大将チョウさんは生まれながらの飲兵衛で、気が付けばどこかの酒場に呑みに行ってしまってる事もざらなのだ。ちょうちんにラーメン食いに来たのにとっ捕まって急遽バイトしてる若者をオレは何度も見た(笑)。東京育ちの恋女房ノリさんが、そんな事も笑い飛ばしながらテキパキと仕切ってるんだけどね。 |
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肩擦り寄せ呑めば誰でもダチ公。それが屋台の魅力さ。 上の写真は「墜ちた牧師」こと酒場部員のヒロと「北九州の突貫小僧」ヨシキ。屋台じゃ傍目に見りゃ変な組み合わせでも全然おかしくない。まあコイツらは元々の知り合いだけど屋台にはサラリーマンも来るし、たまにゃあコワモテも来る。プロ野球選手だって芸能人だって来る。だけど暖簾をくぐれば皆平等。みんながそれを分かってるから、誰とでもすぐに仲良くなれるのさ。屋台に限らず酒場は皆そうではあるんだけど、屋台は体くっつけあって呑んでるからその意識は強い。まあ、中にはそんな最低のルールも分からない馬鹿な野郎もいる事はいるけどね。小さいけれど最高のコミュニティ、それが屋台なのだ。そしてここ『ちょうちん』は沖縄人のてーげー(直訳するといい加減って感じかな)主義を実践してるかのようなおおらかな屋台。何故『ちょうちん』という屋号にしたのか、と一度聞いた事がある。答えは「オレがチョウだから」。ホントてーげーでしょ(笑)。せこせこ生きても楽しくないから、酒呑んでくだらない話しで盛り上がれば皆かりゆし(幸せ)さ! 2004/7/20 writed by johnny@pop |
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